西洋音楽の歴史は教会から始まった。教会はすなわち音楽会場でもあった。
また、オルガンの響きはまさに教会の空間と一体である。ヨーロッパの古くからのホールは残響が豊かでやはり教会が原型であると思う。ほとんどの名高いホールにはオルガンがある。
わが国のコンサートホールにもオルガンが備えられているものが多くなった。かなり前は比較的残響があると思えるのは上野の東京文化会館くらいであった。最近のホールは残響も豊かだし、オルガンも大体備わっている。
欧州の多くの教会ではミサとは別にコンサートが日常的におこなわれており、それはオルガンコンサートであったり、小編成のオーケストラであったり、室内楽であったり・・・。そう、教会は市民の集いの場であり、娯楽の場でもあるわけで、音楽を手軽に聴くことのできるスペースであるのだ。
キリスト教徒ではない私にとって、教会はそのような所でもある。
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