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2010年2月11日

ピリスのモーツァルト

作曲家でだれが一番好きかと問われれば躊躇無くモーツァルトと答える。


そのモーツァルトのピアノソナタの全曲をCDでは2種持っている。マリオ・ジョアン・ピリスの新旧2種である。その昔はグールドやクリーンなど、また内田光子なども良く聴いたものだ。でも今はピリスがあれば他は要らない。とくに新しい全曲(と言っても20年前)は最高に素晴らしい。

旧いほうは1974年、ピリスが30才の時、来日しDENONに録音したもの。今のデジタル録音のはしりであるデンオン(日本コロムビア)のPCM録音としてLPが発売された。(当時、PCMの音は硬いという意見があった。)
その頃、小林秀雄の「モオツアルト」などの影響もあったのであろうが、わたしを含め友人たちはモーツァルトの「悲しみ」にスポットをあて、この「暗い」感じがする演奏を好んだのかも知れない。テンポは概して遅め。装飾音もペダルの使用もほとんど無い。なんとトルコ行進曲でさえも遅く暗い。少女のようなピリスがポツポツと弾いた音楽。
「華やかさの中に垣間見える悲しみ」という感じのモーッアルトは、1990年ごろに録音された新盤。旧盤と違い、もっともっと音楽が躍動している。バランスが素晴らしく、とても深く良い音楽。彼女の40代半ばの演奏である。

さて彼女は60代半ばの現在、どのようなモーツァルトを奏でているのだろうか。

4 件のコメント:

  1. ピリス狂です(^^;)
    いつもリサイタルではポロポロ涙流しています。。
    兄はポルトガルのピリスの学校まで行った!
    他のコンサート行かなくていい・・これだけ聴けばいいとさえ思っています。
    生き方も素晴らしい。

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  2. 羨ましい。ライブは未体験です。お兄様も音楽家なのですか? 青い空、リスボンに行きたーい。(ポルトガルも未体験)

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  3. ライブじゃなきゃ~!人生観変わりますよ。
    他のコンサート聴く気なくなりますホント。次回は是非!
    兄は幼稚園の副園長。趣味でオーボエ習ってます。

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  4. ぜったいにいくぞ~。

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