プッチーニの「ラ・ボエーム」をDVDで観る。この時期に観るオペラとしてはうってつけだと思う。
クリスマスイヴのパリの下町。ボヘミアンの詩人ロドルフォと貧しいお針子ミミ。幸薄い二人の悲恋の物語。屋根裏部屋と雪はこのオペラに欠かせないアイテム。今日の天気と小生の棲家のアパートがだぶる。ここはパリではないが。
オペラをDVDで観る時思うのは、どの演奏を選ぶのか非常に難しいということだ。CDならば、音楽のみ気にすればよいのだが、DVDは音楽、演出、歌手の、特にヒロイン、ヒーローの容姿、画質といった部分まで考えなければいけない。その意味でこのDVDは良い演奏である。バルトレッティの指揮とゼッフィレッリの演出・装置が良い。面白いのはミミがチリ、ロドルフォがアルゼンチン、ムゼッタが韓国の人であるということ。本場スカラ座のイタリアオペラなのにね。
評価は☆☆☆☆。ただミミが可憐であったならば☆☆☆☆☆であろう。(クリスティーナ・ガイヤルド=ドマスの歌唱はまったく文句無し!)
ミミ:クリスティーナ・ガイヤルド=ドマス
ムゼッタ:ヘイ=キュン・ホン
ロドルフォ:マルセロ・アルバレス
マルチェッロ:ロベルト・セルヴィーレ
ショナール:ナターレ・デ・カローリス
コッリーネ:ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ
パルピニョール:アルベルト・フラスキーナ
ベノア:マッテオ・ペイローネ
アルチンドーロ:アンジェロ・ロメーロ
税関の軍曹:エルネスト・パナリエッロ
税関兵:ティノ・ナーヴァ
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
合唱指揮:ブルーノ・カゾーニ
指揮:ブルーノ・バルトレッティ
スカラ座児童合唱団&ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院児童合唱団
合唱指揮:アルフォンソ・カイアーニ
演出&装置:フランコ・ゼッフィレッリ
衣裳:ピエロ・トージ(アルベルト・スピアッツィによる再デザイン)
2003年1月28・30日、2月2日 アルチンボルディ劇場(ミラノ)におけるライヴ収録
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Franco Zeffirelli |
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