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2010年2月1日

安江さんのライブ

アラム・ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲の第3楽章はいきなり猛スピードで駆け抜けた。
感動で目頭が熱くなった。凄すぎる。

いつか安江さんの演奏で全曲を聴いてみたいと思った。オーケストラの伴奏で。


オリジナルの独奏楽器を違う種類の楽器に編曲したコンチェルトで「いいなと思う」ことはほとんどない。べートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をピアノ協奏曲に編曲したやつが最たるもので、ダサい。楽聖の名曲でさえそうだ。


コンサートから帰って、ハチャトゥリアンの原曲を聴いてみようと思ったのはその原曲の素晴らしさの 確認をしようと思ったためではなく、安江さんが解説の中で、「全曲通して聴くと3楽章のなかに1楽章のメロリディーが再び現れより感動する」というようなことを言われたからで、本当にしばらくぶりにオイストラフのCDを取り出し、全曲を通して聴いたのだ。

確認できたのはこの曲はたしかに名曲ではあるがヴァイオリン独奏の必然性は無い。ということ。私はアルメニアに行った事も無いし、アルメニア民謡もよく知らない。だが、この曲が必要としている「熱さ」「圧倒的なリズム感」「郷愁、懐かしさ」が十二分に安江さんによって表現されたということであって、楽器云々を越えた、安江佐和子にしかできない「凄さ」があったということ。

しかしその凄さに腰を抜かしている場合では無かった。

次の「告白」は静かな曲であるとの認識を変えなくてはならない事態になった。

一期一会という言葉を思い出した。真剣勝負という言葉を思い出した。

暖かな土曜日の午後、街の小さな教会の中でまさかこのようなことが起きようとは・・。



附記: 3曲目のチャルダッシュは茫然自失、思考停止状態であったためノーコメントです。

2 件のコメント:

  1. 本人読んで大爆笑!アハハ~かなりウケル!
    でも、ありがとうございます 嬉しいです。
    支部長は厳しいですねぇ、やっぱりこの曲はViolinのためにあると思いますよ。
    全曲演奏は是非実現したいです。ピアノ伴奏で充分。
    全曲を既に中学生の頃弾きました!
    ウフフ~♪

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  2. とくにウケ狙っているわけではないんだけど。

    ハチャトゥリアンとオイストラフに大変失礼なこと書いたみたい。やはり曲名からしてViolin concertoですし。

    以後、頭冷やしてから書くことにします。

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