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2010年1月26日

静けさ


今日はある経済団体の講演会と新春のパーティー。
その講演で北陸の特徴について、北陸三県は、「空気、水がおいしい」「古いものが残っていて、文化的」「物価も高くなく住みやすい」「とても静か」・・。

「静か」ということは、「都会の喧騒」と対極のことであると思った。

今日の講演は音楽とは全く無縁であったが、著名なパーカッショ二ストである安江佐和子さんが語っていたわが国のオーケストラとドイツのオーケストラの音量の違いについての話を思い出した。

一部日本のオーケストラの馬鹿でかい音とそれの非音楽的なこと・・。安江さんご自身が奏者として出演されたドレスデンのオーケストラとの違いを話していたのだけれど・・。「馬鹿でかい音」の原因を安江さんは大都会東京の騒音と喝破していた。

ただ、私の考えは少し違うかもしれない。馬鹿でかい音とは物理的に大きい音なのではなく、「馬鹿でかく聞こえる」ということで、音量を測定器で測ってってみればドイツのオーケストラのほうが大きくて、ウルサイのかウルサクナイかの違い。そしてそれは音楽的であるかないかの違い。ということなのだ・・。

そして安江さんのCDを聴く。「静か」なイメージ。曲自体もそうであるが「告白」の心に染み入る情感。またスカルラッティにしてもチェンバロでは出ないやわらかな感じがすごく素敵である。そして現代曲もいくつかあるが、単純に音がリズムを刻むのでは決してなく、すべて音楽的、という形容以外は思いつかない演奏。一音一打、立ち上る色香。そしてドイツ語で言うところのムジチーレン。

座右の銘盤 「告白」

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