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2010年5月3日

七尾に行く。一本杉通り、のれん展

(前回からの続き)

七尾市の一本杉通りでは、幕末から伝わる嫁入りの風習にちなんだ「花嫁のれん展」を実施していた。

花婿の家の入り口に掛ける大きな一枚ののれんは、その時一回しか使わない嫁入り道具。それぞれめでたく、色鮮やかであり、デザインも様々。おしどりや家紋をあしらったものも多いという。

醤油屋さんのおばあちゃんが嫁入り時に持ってきた。宝船。
昆布屋さんの2階に飾られている。
蝋燭屋

醤油屋


歴史を感じさせる、醤油屋、昆布屋、蝋燭屋さんなどなど。普段は大切にしまわれており、唯一婚礼の時以外は人目に触れない絢爛たる暖簾は2004年から町興しのためこの時期に限り、各商店の中で展示するようになったのである。

青柏祭もそうであるが、七尾には独自の伝統文化が続いている。まことに素晴らしいことである。

(了)

2 件のコメント:

  1. 暖簾に心惹かれます!あぁ日本て素晴らしい。
    婚礼の時に一度だけ?初めて聞きました。
    そうした文化、習慣、歴史、美意識は素晴らしいものですね。
    特に「蝋燭や」の写真がお気に入り!

    なるほど・・こういう雰囲気の中でいただくお酒は美味しいのでしょうね~

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  2. つぎつぎに新しい体験や発見ばかり。きっと身近なところでたくさんのモノを見落としているんだろう。貪欲に、貪欲に。
    8月の七尾市、石崎捧燈祭は素晴らしいですよ。

    「石崎奉燈祭は能登にあるキリコ祭りの中でも一番豪快且つ勇壮華麗な祭りで、以前は旧暦の6月15日に開催されていたが、平成8年から開催日を8月の第1土曜日とした。
     奉燈は、大きいもので高さ約13m~15m、幅約2m、重さ約2tあり、町内の7区から大小14基が担ぎ出され、大漁祈願、五穀豊穣を祈る八幡神社の神事である。
     奉燈は、支部長(各区青年団長)の笛の合図で動き、太鼓、笛、鉦の囃子と威勢のいい掛け声に周囲は一気に熱気の渦に包まれる。
     夜になると奉燈に灯がともり、墨字や武者絵が浮かび上がり幻想的なムードを漂わせ、一層華麗さを増して観客を魅了する。
     未明まで続いた祭りは最高潮の盛り上がりを見せ、広場に勢揃いした奉燈の最後の乱舞で興奮覚め止まぬままフィナーレを迎える。誰もが祭りに酔いしれる一日である。」―石川観光連盟の解説から―

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