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2010年10月1日

まわり道

最近流行りの無呼吸症候群

急に現代病と言われだしたり、マスコミでよく取り上げられるようになったのでご承知の方も多いと思う。しかしこの病気は決して最近の病気ではなく、太古からあったと断言する。いびきはかくほうよりかかれるほうが辛い。だから他人は他人のいびきから逃れようとするし、また他人に対して「いびきをかくな」などと命令や忠告などもしない。


私の家内が昔、私たちの寝室から出て行ったのはいびきが理由である。
私は聴いたことは無いが、家内によると「うるさくて眠れない!」のと「急にいびき(と同時に息も)止まるから怖い!」というのがその理由である。
ただ私のは規則的なものではないそうで、クレッシェンドしたりディミヌエンドしたり、時に永遠を感じさせるフェルマータがあったりして、結構音楽的かもしれないねと思ったりするのだが。


私がこの病気と診断されたのはのつい半年前である。(5月の記事参照)


もともと金沢市本町のその名も「ぐっすり医院」に検査入院の結果かなり重度の無呼吸症と診断されて、そこの先生から、治療法は、酸素マスクみたいな装置を毎晩つけて寝るか、マウスピースを歯科医で作りそれをつけて寝るかのどちらかであり、重症の場合は酸素マスクの機械装着が良いそうで、しかしマウスピースでも効果がある場合もあるということであった、それで「とりあえずマウスピースを作ってみて、駄目であったら機械装着にするさ」と私は気楽に考え、マウスピースを作成できる歯医者さんを紹介してもらったのである。出張や帰省などの持ち運びに便利というのもマウスピースを選んだ理由でもある。





それから半年近く経過して、マウスピースが何の役目も果たしていなかったことが判明した。



自転車で通った大手町の歯医者さんとのやりとりはそれはそれで面白かった。気道を確保するために下顎を突き出すような状態にするためにマウスピースを調整するわけであるがあまり極端にやってしまうと顎が壊れる。よってミリ単位で少しづつ調整するわけである。そのマウスピースの効果は、「いびきが止まった」「寝起きがすがすがしい」「日中の眠気が無くなった」などで判断するのだ。しかしいびきのあるなしは単身の私にはわからない。帰省時も寝室は一人なのでわからない。眠気については改善の効果は認めあれず、オフィスで居眠りしているところを覚られぬよう、また特に涎はたらさぬよう注意を払うことは相変わらずであった。

結局マウスピースの効果の有無はやはり検査入院で調べるのが最良の方法とのことで再度「ぐっすり医院」に入院した。その結果、型どりから微調整を繰り返した、私にしか合わないマウスピースは非常に残念ながら無用の長物となったのであった。

睡眠時に、呼吸に合わせて鼻腔からマスクにより電気式の装置で空気を強制的に気道に送り込む医療器具を症状が無くなるまで(一生かもね)レンタルすることが決定したわけである。

しかし話はそれで終わりではなく、その装置の効果を判定するために、また最良の空気の圧力で使用するために、ということで3度目の検査入院をすることになるのであるが・・・・。(続く)

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