Translate

2011年1月26日

BOSCHAPSのStravinskyはオススメ

 Boston Symphony Chamber Players略してBOSCHAPS(ボスチャップス)。
彼らの演奏するストラヴィンスキーは自然体で力まず、しかし非常に上手くモダン。そして心地良い音色で聴ける。ボストン交響楽団の首席奏者たちの絶妙のアンサンブルで聴くストラヴィンスキーはなかなかのもの。

 たとえば「兵士の物語」。1970年代の首席たち。コンマスのジョセフ・シルヴァースタインのヴァイオリン。ハラルド・ライトのクラリネット。シャーマン・ウォルトのファゴット。そして今なおサイトウキネンでも現役のエヴァレット・ファースのパーカッション(その他コルネット、トロンボーン、コントラバス)など最高のアンサンブルが聴ける。

 次に聴く「八重奏曲」では、ドリー・ドワイヤーのフルートが見事。そしてライトのクラリネット、2つのトランペット、2つのトロンボーン(うちひとつはバス)、2つのファゴットの編成。 「七重奏曲」の編成はピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、クラリネット、ファゴット、ホルン。「12の楽器のためのコンチェルティーノ」の編成は、ヴァイオリン、チェロ、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、クラリネット、ファゴット(2)、トランペット(2)、トロンボーン、バス・トロンボーン。 その他「パストラール」、「ラグタイム」といった曲。以上がすべて。

 アメリカのオーケストラではBSOが欧州に近い味わい深くセンスの良い音楽をやる。ホールも、行ったことはないのだが、大変良い響きがするであろうことは録音された音から想像に難くない。

「春の祭典」の熱狂も良いが、たまには洒落た小編成の新古典主義のストラヴィンスキー、十二音技法のストラヴィンスキーを聴くのもおつなものである。




 この2枚組みの彼らのアルバムにはストラヴィンスキーのほかに、シェーンベルク(ウェーベルン編曲)「室内交響曲1番」とベルク室内協奏曲から「アダージョ」が収録されている。



0 件のコメント:

コメントを投稿