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2011年7月29日

黄泉比良坂 室内楽と人形舞の饗宴

ヴァイオリンとコントラバスとパーカッション。そして人形舞と舞踊。
題名と楽器編成から想像するのは暗さ、陰惨といったところであるが、今日の音楽と舞台は暗くはあるものの非常に上質なものからしか生まれない奥行きと格調があって、非常に聴き応え、見ごたえのあるものであった。

強く感じたのは経験を積んだその道のプロたちが創造した世界の高貴さ。特にこの日のメインの黄泉比良坂の世界はクラシック音楽の将来の可能性までも示唆するものであったのではないか。今日の出演者全員と作曲家の前田智子に最大の賛辞を送りたいと思う。


プログラム

杉山洋一    TREE NATION  安江佐和子(Perc.)
ヴァルター・ギーガー    ・・・そして石だけが残った・・・  白土文雄(Cb.)
アルベニス    スペイン組曲   河村典子(Vn.) 白土文雄(Cb.) ホリ・ヒロシ(人形舞)ほか
バッハ    無伴奏ヴァイオリンソナタ  河村典子(Vn.)

前田智子    黄泉比良坂  河村典子(Vn.) 白土文雄(Cb.) 安江佐和子(Perc.) 
ホリ・ヒロシ(人形舞) 梅若紀彰(舞)ほか


於・サントリーホール、ブルーローズ

2 件のコメント:

  1. いつもご来場頂きありがとうございます。
    Okujunさまのような感性と芸術文化に深い方に評価されることは嬉しく、今後の励みになります。
    精進してまいりたいと思います。

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  2. 385様、いつも期待を裏切らない素晴らしい演奏会をご紹介いただきまして感謝です。また教えてください。

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