このクソ蒸し暑い時期にクリスマスの話はないかもしれないが、ラ・ボエーム。プッチーニのオペラのなかでは、ボエームを愛する人が多いような気がする。筋が嘘くさくなく、またそれほど大袈裟でもなく、そして何よりも、愛すべき美しい旋律に満ち、プッチーニの素晴らしいオーケストレーションも堪能できる名作であるからだと思う。ミミと言えばフレーニの名が浮かぶし、フレーニと言えばミミである。パヴァロッティと組んだカラヤン指揮の録音が良く取り上げられるが、ちょっとベルリンフィルは豪華絢爛。分厚過ぎる。またミミも同じフレーニでもカラヤンの録音の10年前の本格的に売れる前のシッパース指揮のEMI録音が初々しく良いと思う。オールマイティのゲッダのロドルフォに異論があるかもしれないが決して悪くない。あと付け加えるとするとシッパースの指揮。以前彼のカルメンを賞賛したが、同じことが言える。
http://sora-air.blogspot.com/2010/05/blog-post_24.html
オケは違うし、録音した会社も違うのだが、走りすぎていないこと、オケの各楽器が克明に聞こえること。こういった共通点がある。
実は、シッパースにはカラヤン盤と同じフレーニとパヴァロッティとRAIのオケで入れた1969年の録音もあるのだが、 オケに覇気が感じられないし、ステレオ録音であるのだが録音が冴えないのであまりお勧めしない。
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