身を乗り出さないと舞台の3分の1 しか見えない席なのだが音楽を聴くにはまったく問題は無い。ホールの音響が優れているからである。おかげで最近は専らスターライト席。今日は桐朋出身の若手、ケン・シェという初めて聞く名のカナダの指揮者と やはり桐朋出身のOEKではお馴染の(といっても私は今日初めて聴いた)吉田恭子のヴァイオリン。
シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレ 作品52
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 作品35
ビゼー:交響曲 ハ長調
シューマン:オーケストレーションが下手という説があるが、またこの曲自体も4曲のシンフォニーには劣るのではあるが、管弦楽の響きはまったく悪く無い。いや堂々と鳴りきった、しかしシューマンらしくて良かった。
チャイコフスキー:白鳥の湖を聴いているような気分であった。(白鳥はヴァイオリン協奏曲以上に名曲と思う。)
ビゼー:(このブログの自己紹介のなかで挙げた大好きな作曲家7人のうちのひとり。)ビゼー17才の若書きを気鋭の指揮者がやるのだから期待。そして期待どおり。
ビゼーが大好きといっても、オペラ「カルメン」、劇音楽「アルルの女」、そしてこの交響曲。私の中ではこの僅か3曲によってビゼーは天才たり得ているのである。ビゼーは9才でパリのコンセルトヴァトワールに入学、交響曲も在学中の作品。裕福な家庭で恵まれた環境下での天才作曲家。そのあたりメンデルスゾーンを思い浮かべるが、彼の37年に満たない人生での音楽はモーツァルトやシューベルトに重なる。
小市民のささやかな楽しみだ。ちょっとした幸福を感ずる瞬間でもある。
ケン君?!
返信削除私の教え子です!
彼が学生の頃、副科で私の打楽器レッスンを取っていました。
「sawakoしぇんしぇー」と呼んでくれる人懐こい子です。
頑張ってるんだな~(^^)
そういえば、プログラムにブリティッシュ・コロンビア大学でピアノと打楽器を学んだとありました。桐朋では指揮と打楽器を学んだのでしょうか。指揮科の高齢の先生に頼み込んで師事したとのこと。
返信削除MS.SAWAKO先生にあいさつ無しですか。
イケメンのケン君はすでに新日本フィル、群響、札響、その他大阪、広島、兵庫、京都のオケに客演しているそうですよ。