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2010年11月3日

メッツマッハーと新日本フィルの邂逅



ほぼ1年ぶりに新日本フィルハーモニーを聴いた。指揮はインゴ・メッツマッハー。
過去にヴォツェックのCDを聴いて以来気になっていた指揮者である。現代音楽、オペラを得意とする指揮者と言う認識であったが今回のチャイコフスキーの「悲愴」には驚いた。一音も聞き漏らさず聴かねばという演奏。最初のファゴットのソロから引き込まれてゆく。クラリネットのソロ、終楽章のホルンのソロ。そして弦楽器・・・・・。こういう演奏は呼吸を止めて聴きたい・・・。

表現は大変まっとうなのであるが、しかし凄い演奏なのである。すこぶる立派で感動的な演奏。

前半のプログラム(ブラームス・悲劇的序曲、ハルトマン・交響曲第6番)も大変すばらしい演奏。文句無し。私は初めて聴くハルトマンも決して難解な音楽ではなく(演奏するのは非常に難しいとの事であるが)しかしバルトークやショスタコーヴィッチなどのそれのようなナチの時代や戦争を思わせる音楽か。多くの打楽器が大活躍。いや打楽器のみならず大編成のすべての楽器が満遍なく活躍すると言ってよいだろう。
ここでの新日本フィルはほんとうに上手くて最高のパフォーマンス。しっかりした演奏を達成していた。指揮者との相性が良いのか、また2011年の10月には同じコンビでの定期が決まったようである。新日本フィルはこの指揮者との出会いを大切にし今後関係を深めるべきだと思う。

メッツマッハーのHPにもNJPとのコンサートのインフォメーションがあった。週末のマーラーも期待される。

http://www.ingometzmacher.com/


それからプログラムに挟み込まれているステージを地図のように表した「出演者・一覧」はわかりやすくて大変良いと思う。※この〈一覧図〉を、ブログ等で二次利用される事を固くお断りします。とあるので添付しないが、たとえば悲愴でのあの見事なファゴットは河村幹子さん、見事なクラリネットは澤村康恵さんということがわかるようになっている!そしてハルトマンでの客演のシロフォンの安江佐和子さんらの名前もはっきりわかる仕組み。

2 件のコメント:

  1. 昨日はありがとうございました!
    こんな風に書いて頂いて本当にありがたい☆と
    事務局Y氏が言っております。。
    今後共NJPをよろしくお願いいたします。

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  2. NJPの応援団にも入れてもらいますよ。

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