パナソニック電工汐留ミュージアムで「ルオーと風景」。同美術館はもともとルオーを多く所蔵しているが、やはりルオーの多い、出光美術館とブリジストン美術館などの作品とフランスからの作品90点もまじえて、ルオーの初期の風景画から晩年のキリストの登場する聖書風景まで、そのフランスの自然と、町並みの風景を辿る展示となっていた、ルオーはマチスと並び野獣派といわれるが、たしかに大胆な色使いの作品もあるのだが、風景画はおしなべて暗めのトーンで詩情を多く感ずる。
またやはりというか、晩年にむかうに従いルオーの画風は簡素化され柔らかな筆致ですばらしい。
それとパナソニック電工だけあって、この展示から同美術館の照明はすべてLEDを用いるようになり、大幅な消費電力の削減を達成すると同時に工夫された照明効果による展示となっている。ビルの4階にある美術館であって歴史ある欧米の美術館とは全くちがうけれど、そのことも含めて落ち着いた展示となっていた。
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