卯辰山からは金沢の街並みが一望できる。そしてここ見晴し台からの眺めは街を海と山が挟んでいるように見える。ここでしばし金沢を思う。
文化と伝統と自然が最高の形で調和した街である。戦災にも遭遇せず震災にも遭遇せず昔の文化がそのままの形で残っている日本でも稀有な都市である。
料理にしてもやはり海と山に近く、食材、水に恵まれており、伝統もあり文句無しに美味い。日本酒もほんとうに美味い。
そして金沢は大きすぎず、小さすぎず。新しい文化もきちんと整っている。美術館しかり、コンサートホールしかり。学問もそうで、大学の数も人口当たりの数では京都に続く。
金沢に住む人々がこの街を良いかたちで維持してきた結果である。と思う。まさに住む人のセンスである。
ところで高速道路や新幹線やビルディングはもう要らないと思うのだが。なぜコンクリートの塊を皆作りたがるのだろうか。人々の繁栄や満足はそういうところにあるのではない。ということが未だわからないのだろうか。
いま政府がダムは要らない、高速道路は要らないといっているのはそういう理由ではなく、財源が無いからである。だから芸術や文化に関しての予算も削減しているのである。この国はいったいどうなってしまうのだろうか。
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