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2011年2月26日

ベートーヴェンの交響曲。座右の全集は・・。

ベートーヴェンはやはり凄いと思う。

交響曲はそれこそ飽きるほど聴いてきた。でも飽きない。運命・田園・英雄・合唱付き・・・。

全集もいろいろ聴いた。今、手元に残しておきたい全集はどれかなと考えて見る。


オイゲン・ヨッフム指揮コンセルトへボウオーケストラ

ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団



ルネ・レイボヴィッツ指揮ロイヤルフィルハーモニーオーケストラ

クルト・ザンデルリング指揮フィルハー二ア・オーケストラ

オットー・クレンぺラー指揮フィルハーモ二ア・オーケストラ


以上の五つ。(さらに絞れば、ヨッフムとヴァント、一般的にはヴァントかもしれないが、ヨッフムが今日は一番)

ヨッフム1960年代後半の録音。この全集を購入したきっかけは田園との出会い。嵐の過ぎ去るところのコントラバスに魅かれた。「グワーン」。そして運命の随所に聞けるトランペット、8番の終楽章のホルン。・・・。一見おとなしい脳天気で非個性的とも思われがちな全集であるが、オケの上手さと楽器の生かし方が超個性的!運命でさえ笑ってしまうところも多い。もしかしたらこの頃のコンセルトへボウは最・全盛期か。


ヴァント1980年代から1990年にかけての録音。ヴァントのブルックナーはほんとうに感動しまくりの魂の塊みたいな演奏。やはりベートーヴェンも魂が燃え尽きるといった趣。強面のベートーヴェンとしては最高。


レイボヴィッツ1961,62年録音。リーダースダイジェストの録音。レイボヴィッツといえば録音は少ない。指揮者というよりパリでヴェーヴェルン、シェーンベルク、そしてラヴェルに作曲を学んだ現代作曲家なのである。同じ作曲家兼指揮者のブレーズのように冷たくなく、結構アバウトなベートーヴェンではあるが彼が編曲しているのか、まさしくレイボヴィッツ的な天空を馬で駆けるようなびっくり仰天演奏。


ザンデルリングヴァントとともに小生が最も尊敬しているドイツの指揮者である。おしむらくはオケが弱いのと録音がいまひとつ。しかし解釈は立派としか言いようが無いベートーヴェン。レイボヴィっツやヨッフムとは対極にある正統派。内田光子と演奏したベートーヴェンのコンチェルト、中でもコンセルトへボウでの4番の伴奏!これを聴くたびに思うのが、同じオケで交響曲が聴きたい!!。1980-81年録音


クレンペラーEMIで、同じシンフォニーを2-3度録音していたりもする。全集で販売されているのは1955-1959のステレオ録音。録音のせいか全体的に平板な印象を受けるが、田園は今でも最高の演奏と思う。

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