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2011年8月18日

台湾で思ったこと

1971年にニクソンが中国との国交を正常化してから、中華民国は国連を脱退する。中華人民共和国が「中国」となったわけである。わが国も米国に追随して1972年に中国との国交を正常化し、中国との関係上台湾を表向き国家として認めなくなるのである。中華民国は国際社会の中で中国の思惑通りに影を薄めてゆき今日に至るわけである。

一度台湾に暮らした日本人駐在員はその温暖な気候と、多くの場所で日本語が通じ、台湾の人たちが多く親日的であり、まことに住みやすいということで、離れがたい気持ちになるという。

しかしながら狭い国土のうえ、地下資源も無い台湾が発展し経済的な恩恵を享受するために、そして台湾の国際的な位置をより確実なものにしてゆくためにも、優秀な若者たちは欧米や日本などの海外に出なくてはならないのである。だが国際的な認知度が低下していることも逆風になって、海外留学や海外での活躍がままならない状況となっている。最近の中国留学生、韓国留学生のめざましい台頭とは逆の状況である。近年わが国の若人が海外留学や海外生活、いや海外旅行でさえしなくなっている状況とは全く違う理由であって、海外に出たいのに出にくい現状があるということである。

今回私は台北を初めて訪問したのだが、台湾の優秀で前向きな大学生たちに会うことが出来た。そしてその優秀な学生たちの夢を少しでも叶える手助けが出来ればなと思った。
そしてそれが台湾のわが国に対する友情へのわが国の不義理に対しての、ほんとうに少しのことかもしれないが、穴埋めになるのではと考えた。

国立故宮博物院にて・・中国本土からの観光客でいっぱい

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