土曜日。ほんとうに久々に素晴らしい二期会のオペラを観て、私にとってこの取り返しのつかない30年の時間について考えた。そのことについて書こうと思ったのだが、いろいろな思いがこみ上げてきて纏まらない。
頭を冷やすために先日購入して未聴の一枚のCDをヘッドフォンで聴いているのだが、これはほんとうに考えられないくらい趣味の良い一枚だ。彼女初のアリア集だと思うのだが、選曲の良さ、そして綺麗な声のソプラノ。心が洗われる。バロックから現代曲まで、選曲が良すぎる。知的。ジャケットのセンスも良い。
クリスティーネを聴くのは、あの大きな話題になった「ルル」のDVD以来かもしれない。
CD店で彼女の名を見つけてすぐ購入した。アリア集でありながら途中に3曲の管弦楽が入っている。皆アリアにも劣らない良い作品だ。トマの序曲、ビゼーのアルルの女、アダージェット、シェーンベルク。間奏曲のごとくオケによって奏される。誰の発想?もちろんクリスティーネの趣味だろう。
ヘンデルからメシアンまで。ドイツ・イタリア・フランスのアリアを、語り、歌い、またコロラトゥ-ラを披露したり。また素敵な一枚を見つけた。
・R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」~‐先生、お許しください‐
・ヘンデル:歌劇「セメレ」~‐おお眠りよ、なぜ私から去るの?‐
・ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」~‐ああ信じられない‐
・トマ:歌劇「レモンそして女王の秘密」序曲
・トマ:歌劇「ミニョン」~‐私はティターニアよ‐
・R.シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」~‐明日のお昼の11時に‐
・ビゼー:「アルルの女」第1組曲~アダージェット
・ヴェルディ:歌劇「オテロ」~『柳の歌』、‐アヴェ・マリア‐
・シェーンベルク:管弦楽のための5つの小品Op.16より 第3番
・メシアン:歌劇「アッシジの聖フランチェスコ」~ ‐ああ神々はわれわれに真実を!‐
クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)
ユリエン・ザーレムコール(指揮) ベルリンドイツ交響楽団
2011年ベルリンでの録音
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