ウィグモアホールのアンゲリカ・キルヒシュラーガー

ウィグモアホールのＨＰより 

最近ロンドンのウィグモアホールから、「ＷＩＧＭＯＲＥ　ＨＡＬＬ　ＬＩＶＥ」というレーベルで、歌曲や室内楽、ピアノ曲などのＣＤが発売されている。同ホールのＨＰ上のプライスは一枚あたり９．９９ポンド。またＨＰでは、同レーベルがグラモフォン誌の「今年のレーベル」にも選定されたことが書いてある。

名門ホールが、そこでのライブをＣＤとして発売しているということ。
ここでの演奏会には行ったことは無いのだが、この１１０年の歴史を持つホールの音響は大変素晴らしいそうで、それはＣＤを聴くだけでわかる。

その昔、べヒシュタイン社が作ったことで第二次大戦でドイツが負けるまではベヒシュタインホールと言っていたらしい。ピアノが良い音で聴けるのはそのせいか。いやピアノだけじゃなく声も良い。

さて、何枚か購入したのだが音はどれも良い。そのなかで特にお勧めするのは、キルヒシュラーガーが歌うヴォルフとＲ．シュトウウスのリートである。

良い演奏家のナマを良い会場で聴くのが一番であるのだが、それがなかなか出来ない場合は、良い演奏家のライブ録音をライブのままに、会場の雰囲気も含めて良い音で聴くに限る。といってもそれも簡単ではない。

最近は経費の関係と技術の進歩のせいでセッション録音よりもライブ録音が多くなっている、しかしライブとはいえ継ぎ接ぎだらけ、そしてノイズなどをを取り去りすぎていて、いうならば整形美人のようなものだ。人工的というかなつまらないものが多くなっていると思う。

このシリーズを聴く楽しみは５００席くらいの素敵なホールで一晩のコンサートを聴く楽しみに似ている。

曲、演奏家、プログラム、ホール、聴衆。すべて揃えば最高の瞬間を味わうことになる。
それに近いものが味わえる、というと大袈裟だろうか。　

Hugo Wolf

Lieder to texts by Eduard Mörike
1. Auf einer Wanderung 03.30
2. Im Frühling 04.42
3. Auf ein altes Bild 02.25
4. Begegnung 01.35
5. Das verlassene Mägdlein 03.24
6. Er ists 01.48

Hugo Wolf

6 Gedichte von Alte Wiesen
7. Tretet ein, hoher Krieger 02.13
8. Singt mein Schatz wie ein Fink 01.20
9. Du milchjunger Knabe 01.26
10. Wandl’ ich in dem Morgentau 02.00
11. Das Köhlerweib ist trunken 01.24
12. Wie glänzt der helle Mond 03.58

Richard Strauss

13. Heimliche Aufforderung 03.13
14. Mein Herz ist stumm 02.57
15. Du meines Herzens Krönelein 01.58
16. Meinem Kinde 02.26
17. Muttertändelei 02.34
18. Ruhe, meine Seele! 03.30
19. Für fünfzehn Pfennige 02.33
20. Morgen! 03.28
21. Cäcilie 03.00

Encores
22. announcement 00.04

Hugo Wolf

23. Nimmersatte Liebe 03.03
24. announcement 00.09

Richard Strauss

25. Nichts 02.20