わたしはバロック音楽やヴィヴァルディの熱心な聴き手ではないが、たまに良いなあと思う曲、そして演奏に出会う。古楽器の清澄な響きに、深みのある落ち着いたアルトの歌。このコントラストとしみじみとした旋律。そこに17-18世紀のヴェネチアを想うのである。
ヴィヴァルディの宗教曲というとつい最近までグロリアとマグニフィカトに限って聴いていた。この二曲もソロの声楽はメゾとアルトで、曲調自体の重厚さにかける部分を補うように落ちついた歌が響く。この「スターバト・マーテル」も然りである。(この曲、合唱は無いが)
初音ミクがこの曲〈第一曲)を歌っているのをYouTubeで見つけたのだが、今日お勧めするのはそれではない、初音ミクを引き合いに出したのは彼女が歌うほど分かりやすく綺麗な曲であるということを言いたかったから。まあそれは聴かなくていいから、深く落ち着いた本物の演奏を聴いて欲しいのである。それはこれ。
リナルド・アレッサンドリー二指揮コンチェルト・イタリアーノ、サラ・ミンガルドの歌。OPUSS111の録音でとても良い演奏だ。音も凄く良い。このCDには声楽曲以外の曲も収められているが、他の曲も良い曲ばかり。
ただジャケットは好き嫌いがわかれるかも。
初音ミクはあくまで参考として・・・。
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