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2012年4月22日

ブルックナーの交響曲 (1番・3番)

金管楽器が朗々と鳴り、弦楽器がざわざわ響く。天国的ではないブルックナー。スケールの大きい厳しく熱い演奏。決して田舎者が作った作品ではない、朴訥でもない。そんな感じか。小生の好むブルックナー演奏である。

マーラーやベートーヴェンのシンフォニーについてはこのブログにも書いたが、私の好みのマーラーをやる指揮者とはあまりだぶらない、どちらかといえばベートーヴェンを熱く振る指揮者がブルックナーを指揮したほうが良いと思う。あまり最近の演奏は聴いていないので少々古い録音が中心になると思うが小生の愛する録音を少しずつ全交響曲紹介する。

今日は第3番と第1番

まず第3番。好きな演奏は3種。

①クルト・ザンデルリンク・ライプチッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1963年録音)
②ギュンター・ヴァント・北ドイツ放送交響楽団(1992年 録音)
③ラファエル・クーべリック・バイエルン・放送交響楽団(1980年録音)

いつも感動的な演奏をする指揮者といえばすぐ頭に浮かぶのはヴァントである。きっちり積み上げて、みがかれた結果の厳格さの先にある感動はヴァントのブルックナーすべてに当てはまる。

ザンデルリンクは出来不出来が多いような気がする。7番、4番は期待外れ。この二つはどこか厳しさにかける。しかしこの3番は凄いパワーだ。

クーべリックはブルックナーを多く残してはいないが、4番、8番も素晴らしい。マーラーも良い例外的な指揮者か。



第1番

①ヴァーツラフ・ノイマン・ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1967年録音)

その昔、さる評論家が、チェコの指揮者は、ターリッヒ、アンチェル、ノイマンと新しくなるにつれて駄目になったと、ノイマン=ニューマン=新人ということを含めてもっとものように語っていたが、アホかと思った。彼のマーラーも良い。

この演奏があれば他は要らない。



(つづく)










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