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2012年6月10日

モイツァ・エルトマン、知的でよく伸びる美声!


つい先ほど終わったモイツァ・エルトマンのリサイタル。前半がメンデルスゾーンとモーツァルトの歌曲。後半がモーツァルト、プッチーニ、ベッリー二、ドニゼッティのオペラのアリア。

ハンブルク生まれでケルンで学んだドイツのソプラノ。知的でセンスのある歌唱で素晴らしい声を披露した。大変知的でみずみずしい美声である。今の彼女を出し切る曲目が上手く並べられていた。ドイツ人ではあるが良く伸びる美声はべッリー二、ドニゼッティといったベルカントもなんとも知的で、気持ちの良い表現で大変良かった。

ただ一点会場について、前半のメンデルスゾーン、モーツァルトはもっと小さなホールで聞きたかった。1632席のしかも天井の高いこのホールは大きすぎる。微妙なニュアンスを聴きとることは難しい。

アンコールは3曲。プッチーニとJ.シュトラウス、レハールのオペレッタから。ということでリサイタルとしての内容は濃かった。次は是非オペラでの彼女を見たいと思う。何せ長身でスタイルも良く舞台に映えるはずだから。

彼女はすでに素晴らしい歌手であり、しかも今の若い彼女にしか出来ない部分も出し切っていると思う。そして、さらに深みが出てきたらもう・・・。

伴奏はゲルハーヘルのCDでおなじみのゲロルト・フーバー。歌を全く邪魔しない的確な伴奏。


(東京オペラシティ・コンサートホール)




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