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2010年5月8日

グスタフ・マーラー 交響曲第3番

マーラーの交響曲では以前は5番や9番、「大地の歌」などが好きでよく聴いたが、最近はこの3番が特に好きで聴いている。

この曲はマーラーがザルツブルグ近郊の避暑地シュタインスバッハの自然の中で書いた曲であり、また、詩集「少年の魔法の角笛」の中の「夏の終わり」に基づいた曲である。ゆえに「自然」を感じたり、夏の終わり=「はかなさ」なども感じられる。

この曲から私が勝手に受ける印象は、「愛と勇気」「憧憬と希望」・・。

いろいろな楽器や歌が登場し、「音楽っていいなぁ」と心から思える曲だと思う。4楽章、終楽章はマーラーが書いた最高に美しい曲。

あと私的なことで言えば、半年前、井上道義指揮新日本フィル+オーケストラアンサンブル金沢のこの曲のライブで感動し、忘れていた、音楽の凄さ、深さを思い出したのだ。何年かぶりに「真摯に音楽を聴くこと」を思い出させてくれた曲であり、演奏会であった。そしてまたそのこと以上にこの音楽が私を勇気付けてくれた面もあったりして・・・。

そしてそのような感動を人に話したい、人に伝えたいという衝動は、まさに、このブログをはじめた動機でもあるのです。


CDベスト3


 ①今はまっている演奏はマイケル・ティルソン・トーマスの旧盤(ロンドン交響楽団)。冒頭のホルンやトロンボーンなど金管が上手い。ロンドン響のホルンはいつも上手いし、音が前に出る。このCDもそう。ジャネット・ベーカーも渋い。
全体的にきれいで、立体感が良く出た演奏だと思う。
(SFOの新盤は未聴)
ついでに、このCD、交響曲が終わり、同じ演奏者の「リュっケルトの5つの詩」が静かに始まる。この演奏もとても良い。

エーリッヒ・ラインスドルフ指揮ボストン交響楽団。冒頭のホルンが極めってゆっくりに開始される。こちらもオーケストラの上手さが際立つ隠れた名演。

クラウディオ・アバド指揮ウイーンフィル

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