もっと早いうちに行こうと考えていたのですがなんだかんだ忙しく、最終日になってしまいました。最終日は混雑するかもしれないので早い持間に行こうと思い、金沢駅からバスに乗りましたが、うまい具合に開館の2分前に広坂の停留所に着きました。
版画の展示でしたが、もともとピカソの版画の作品数は大変多く、91年の生涯で2000点くらい創ったそうです。だから今回の100点強ほどの展示であれば彼の作品の5%にすぎないということになるのでしょうか。まあ、初期から晩年の作品が網羅されていましたからピカソの版画芸術(エッチング、ドライポイント、リトグ ラフ、リノカット、アクアチントなど)が俯瞰できる展示であったかと思います。
今回の作品は北海道の岩内にある荒井記念美術館所蔵の240点にのぼるピカソの作品のなかからのものでありまして、購入した図録によれば、同美術館のピカソコレクションはもともとアメリカ合衆国の音楽家ミッチ・ミラーのコレクションであったことが記されています。
それで私がどの作品に興味を持ったかといいますと、ピカソが1953年(72歳)に出会い、翌年一緒に生活をしはじめたジャクリーヌ・ロック(当時27歳)のいくつかの肖像です。
ピカソの浮気癖によるところの複雑な女性関係はその昔から死ぬまで続いていたといいますが、ピカソ2度目の結婚は1961年、つまりピカソ80歳の時だったのです。最初の妻オルガが癌で死んだのは1955年です。またジャクリーヌと出会った直後、これまた若い画学生だったフランソワーズ・ジローと別れていますね。
ちょっと見づらいですが、チケット売り場にある同展の黄色いポスターの黒い部分もジャクリーヌの1枚です。「読書するジャクリーヌ」1958年リトグラフ・・・・拡大(Click)してご覧ください。
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