生誕150年ということで久々にマーラーのシンフォニーを聴きなおしているわけである。3番、9番、5番、4番はこのブログで触れた。あと残る交響曲は7曲。でも全部については多分触れないと思う。好きではない曲についてはあまり聴きたくないし、またそれゆえに書けないから。
今回は6番。以前の大好きな録音はジョン・バルビローリ指揮のEMIのスタジオ録音。バルビローリにしては燃えている。(遅いテンポと粘りは相変わらずであるが。)評判の高かった微温的なベルリンフィルの9番は全く良いとは思わないのだが、このニューフィルハーモニア管との6番は凄い。
最近これだと思ったのはクラウディオ・アバド指揮ベルリンフィル。(2004年6月ベルリンのフィルハーモニーでのライブ)最初この演奏を聴いた時、第2楽章がアンダンテで驚いたが、通常の第2、第3楽章が入れ替えてあるだけのこと。全体を通して聴くとやはり従来のスケルツォのあとにアンダンテが来てフィナーレというのがすわりが良いように思う。しかし個人的にこの曲は1楽章と従来の3楽章がとても良いと思うから、1-2楽章が続けて聴けるし、邪道といわれそうだが他の楽章は省略という時に便利。
しかしこのアバドの演奏はフィナーレを聴かなければいけないのである。理由は一度聴けばわかる。
ベルリン・フィルが素晴らしい。オーケストラ演奏の極致が聴ける。今現在、最高のベルリン・フィルが聞ける。しかもライブ録音である。
この曲は構成やオーケストレーションの精緻さで完成度は非常に高い曲とされている。そしてベルリン・フィルのこの演奏。すべての楽器が存在感をもって鳴る。とくに沢山の打楽器。録音のせいかも知れないが、空気感というか材質感というか、とにかく素晴らしい。
ハンマーの音!ティンパニの音!
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