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2010年6月28日

ハイティンクのマーラー第4交響曲

4番は聴き始めた頃はあまり好きではなかった。
他のマーラーの交響曲に比べ安っぽく感じた。あの冒頭のシャン・シャン・シャン・シャン・・・。という鈴の音で始まるところや、終楽章の天国的なソプラノの歌の間の、あのせわしないまた同じ鈴のシャン・シャン・シャン・シャン・・・。

編成もマーラーとしては小さいし、演奏時間も短い。その聴いたLPはヤッシャ・ホーレンシュタインやハイティンクの初期の録音。今考えると、その二つの演奏自体も小ぶり。

実演で初めて聴いたのがハイティンク・コンセルトへボウの来日時の演奏。確か1977年。これがLPの1960年代の録音とは全く違うもので驚いた。すごく精緻な演奏。ほんとうに曲の隅々まで知り尽くしていて、すみからすみまで彫拓しきった演奏。弦楽のグリッサンドなどマーラーの指示にきわめて忠実に従った演奏とも言える。

驚いたのはそれだけでなくオーケストラの素晴らしさ。録音に聴くコンセルトへボウの音はすべからくと言って良いほどアムステルダムのコンセルトへボウ(コンサート・ホール)で録音されており、このホールがほんとうに世界最高峰の音響。

だからコンセルへボウでのコンセルへボウが真のコンセルトへボウ。だと思っていたのだが、上野のコンセルトへボウもコンセルトへボウであったことにびっくり。(何のこっちゃ)

そして1983年録音のCD。
ソプラノはロベルタ・アレクサンダーというアメリカのソプラノ。(このCDでしか聴いたことは無いが、悪くない。旧盤のエリー・アメリンクも良かったけど。)それよりもオーケストラ演奏の極限。是非聴いてほしい。決して機能美では無い美しさ。そうなのです。この曲の美しさを教えてくれたのは他でもない、ハイティンクの文化会館ライブであり、コンセルトへボウ2度目の録音であったのだ。






追記:

ちまたでは小澤征爾の全集もハイティンクのそれと同様大絶賛と言うわけにはいかないようだが、彼の4番も非常に丁寧でいい。

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