元来、8月生まれの私にとって、いつも暑い夏が一番。体調はすこぶる良いはずだ。でも今年は違う。暑すぎてだいぶ太ってしまったからのようで。(?)頭はまわらないし、腰も重く、痛い。
たださすがに自分の誕生日ぐらいは覚えているし、その日アップしようと思っていて、今日まで忘れていたことを思い出したので、5日前のことだけど、思い出しながら今月最後の記事を書こう。
その夜はOEKのコンサートに出かけた。
定期ではなく、いしかわミュージックアカデミー(IMA)のコンサート。井上道義指揮OEKにアカデミー受講生や、かつての受講生でその後国際コンクールに優勝ないし上位入賞し活躍している若き演奏家がOEKに混じったり、ソロて登場するコンサートである。
私は寡聞にしてその日の井上道義の解説で初めて知ったのだが、今回が13回目のIMAは過去に著名な演奏家を輩出しているという。庄司沙矢香さんや、私がひそかに応援し、コンチェルトのCDを心待ちにしている神尾真由子さんもそうだ。
しかしその夜のコンサートで私が驚いたのは、コリアンパワー。このコンサートに参加したIMA聴講生の楽器別国別の構成はヴァイオリンは13名が韓国人、1名が日本人。ヴィオラは日本人のみ4名。チェロは韓国人3名と日本人1名。(以上オーケストラ要員)
協奏曲のソロにいたっては、曲目がそれぞれ異なるので判定は難しいのだが、演奏そのもので、コリアンパワーの圧倒的勝利だと思った。
決してオリンピックやワールドカップではないのだが、サッカー同様、韓国はもうだいぶ前から、文化芸術の部門でもある部分、日本を追い越しているようだ。
われわれ東洋人の対極にあるクラシック音楽を、近代国家として日本は東洋では一早く欧米から自身の生活に取り入れてきた。それはたまたま経済力があったからだろう。そして韓国の次は中国だ。まあ音楽なんていうのは、それぞれが良いと思うものが良いのだから国別の優劣など一向に気にすることはないのだけれど。
すばらしかったのは最後のシン・ヒョンス(海外留学経験なし、2008年ロン・ティボー優勝)と
クララ・ジュミ・カン(ソウル国際ヴァイオリンコンクール優勝)、ともにIMA音楽賞受賞の弱冠22歳である。
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シン・ヒョンス |
クララ=ジュミ・カン |
-コンサート・メモ-
バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメントから第一楽章(OEK+受講生)
サン・サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ(Vn.クララ=ジュミ・カン)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(Vn.同上)
マウラー:4本のヴァイオリンのための協奏交響曲(Vn.鈴木愛理、青木尚佳、松本紘佳、インモ・ヤン)
モーツァルト:ヴァイオリンコンチェルト第四番K218(Vn.シン・ヒョンス)
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